追加経済対策

十五兆円だか、過去最大規模の経済対策を行うという。
これが税金の無駄遣いになるのか、よくわからなくなってきた。
確かに必要のない道路や建築物に金をかけることは、第3者的な視点に立てば必要ない。
一方で、失業者対策には充分なケアがなされていないという報道もよく耳にする。
弱者を救うという意味では、直近の危機にある失業者を救うべきだと思う。
でも、そこに投入される金は高々知れているし、景気浮揚になるとも思えない。
個人の生活を立て直すために使われる金だから、第3者への波及効果は低いだろう。
片や、地方では道路や鉄道などの交通整備のために巨額の税金が投入される。
過疎化の進む土地に過剰なまでに整備されたインフラは、現時点でみれば、税金の分配においては不公平だ。
地方は疲弊していると、地方の人は声を上げている。
でも彼らは都心に比べれば遥かに広い、戸建ての家に住んでいて、車も複数台所有している。
都会の人間からしてみれば、うらやましすぎる環境だ。
将来的に、地方に産業を呼び込むための基盤としての交通網の整備だというのが彼らの考え方だ。
でも、彼らのような田舎者に明確なビジョンはあるのだろうか?
実際に立派なインフラが完成したとして、地方の人間は自律的に活動をおこなえるのだろうか?
また、国にさらなるお願いをするような気がする。「若い人が返ってくるようにしてくれ」と。
政府も税金を使って、景気対策をするとアナウンスするのならば、将来的なビジョンを示すべきだ。
選挙対策のために直近の甘言で、票を得ようとするのは厚かましい。