無法地帯

作者:大倉崇裕双葉文庫
怪獣モノのグッズが大好きなヤクザ。
お菓子のオマケについているコレクターの探偵。
特撮映画のプレミアグッズを無理矢理盗み出すオタク青年。
この3人が、幻のプラモデル「ザリガニラー」を巡って争奪戦を繰り広げるドタバタ劇。
ヤクザと探偵はいつしか手を組み、オタク青年は何者かに殺害される。
「ザリガニラー」を手にするのは、ヤクザか探偵か。
コメディかつミステリーだが、オタクの性格を面白く描いていると思う。
プレミアムグッズの薀蓄の披露や、UFOキャッチャーの商品の取り方の説明など、飽きることは無い。
ヤクザと探偵のそれぞれの相棒の描き方も良い。
ただ、本来は盛り上がるはずの格闘シーンが多すぎたのが、少しマイナスになっているかな。
でも、オタクミステリーとして、面白く読むことができた。

無法地帯―幻の?を捜せ! (双葉文庫)

無法地帯―幻の?を捜せ! (双葉文庫)