予知夢

作者:東野圭吾|文春文庫
天才物理学者湯川が様々な怪事件に挑む、「探偵ガリレオ」に続く第2弾。
前作に続き、こちらも短編集になっている。
「夢想る」「霊視る」「騒霊ぐ」「絞殺る」「予知る」の5編収録。
ストーカーとなった男は少女が生まれる前から、彼女と結婚する宿命と主張する話。
眠る前に彼女の姿が窓の外に見え、同時刻に彼女が殺害されていた話。
夫が失踪した直前に立ち寄った家でポルターガイストに遭遇する妻の話。
自殺した父親が、前日に工場で火の玉に包まれている夢をみた少女の話。
自宅の向かいにあるマンションで、首吊り女性の死体を数日前に予知した話。
オカルトめいた事件を湯川が鮮やかに解決する。話の進め方もうまい。
次作はまだ読んでいないが、「容疑者Xの献身」で、
「2005このミステリーがすごい」の1位で、直木賞候補になっている。
明日、買いに行こう。