廃屋の幽霊

作者:福澤徹三双葉社
お気に入りの作家のデビュー作で、オーソドックスな怪談の短編集。
これも十分面白かったが、できればこれを最初に読んでおきたかった。
というのも最近の作品に比べると、面白さに欠けるからだ。
主人公に夢と現実が交互に登場シーンが多いのも、この作品の特徴。
バーテンの超能力と称する手品の仕掛けを暴いた後の怪異を描く「超能力者」と、
アル中寸前の男が転がり込んだ不気味なアパートの「市松人形」が面白い。

廃屋の幽霊

廃屋の幽霊