聖殺人者

作者:新堂冬樹|光文社
マフィアの追っ手から日本に逃げ込んだガルシアに、
イタリアから刺客が乗り込んでくる。
悪の華」の続編。前作に比べると、悪党に迫力が欠ける。
前作の不破には迫力があったが、今回のヤクザは少し精彩がない。
とはいえ、残酷なシーンはいつもどおりふんだんにあり、
暗殺者のジョルジオのあやうい存在は面白かった。
卑屈な人間を書かせても相変わらず、いいアジを出していた。
面白かった。最近、純愛小説を書いているけど、そんなものは
他の作家に任せて、もっと暗黒小説を書いて欲しいな。

聖殺人者

聖殺人者