彼女は存在しない

作者:浦賀和宏幻冬舎文庫
香奈子と貴治のカップルの前に現れた由子。
香奈子は彼女のおかしな言動を見て不審に思う。
同じころ根本は妹の亜矢子の異常な行動を見て、
多重人格ではないかと疑いを深める。
その後、貴治が何者かに殺されて。。。
香奈子と根本の両方の視点から描かれる叙述は徐々に近づいていき、
最後に交差する。グロテスクな描写もあったが、面白かった。
このタイトルとラストの1行のマッチングが見事。
文章力・構成力にかなりの才能があることを再認識。

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)