煙か土か食い物

作者:舞城王太郎講談社文庫
ギッチリと紙面に詰まった独特の文体。最初は読むのを止めようと思った。
でも、読み辛くはなく、リズム感があり、破壊力に満ちた独自の世界観があった。
特に面白かったのは丸雄と二郎の親子の確執とその暴力的な描写。
ストーリーがイマイチ面白くなかったのが残念だが、この1冊で見限るのは早いか。
作者のデビュー作品で、第19回メフィスト賞受賞作。

煙か土か食い物 (講談社文庫)

煙か土か食い物 (講談社文庫)