曼荼羅道

作者:坂東真砂子集英社文庫
戦時中マラヤに渡った富山の薬売りと現地の女サヤ。
リストラされ、故郷富山に戻った孫夫婦。
2組の男女の関わりを描いた作品。柴田錬三郎賞受賞作。
相変わらず濃厚な性の描写と立山の麓の曼荼羅道で展開される、
幻想的な話が面白かった。
ただ、この作者の得意な男女の悲劇性は少し薄かったように思う。
自分は「山姥」と「桃色浄土」が気に入っている。

曼荼羅道 (集英社文庫)

曼荼羅道 (集英社文庫)