外で初泳ぎ

休暇をとって、東京タワーが間近に見える、港区の芝プールで泳いだ。
外は蒸し暑かったが、最初、水の中は冷たかった。
平日なので人は少なく、泳ぎやすかった。
時々、太陽が顔を出すと、水の中には輝きが見える。
室内プールでは見れない光の粒だ。それがプールの底で揺れている。
太陽から身体を炙られ、火照った身体に水は気持ちがいい。
都心の真ん中で、人の少ないプールで泳ぐ平日は最高に贅沢だ。

亡者の家

作者:福澤徹三光文社文庫
小さな消費者金融に勤めはじめた主人公の諸星は、業務に馴染めずにいる。
先輩社員の過酷な取立てに同行して、そのたびに自己嫌悪に陥る。
ある日、多重債務者の自宅に取り立てに行くと、その家の娘が首を吊っていた。
その直後、先輩社員は謎の転落死をし、諸星の周りには不審な人影。
ホラー小説だが、過酷な金融の取立てなどの現実的なシーンが多く、
これはこれで面白く、プールサイドで一気に読み終えた。

亡者の家 (光文社文庫)

亡者の家 (光文社文庫)