生存者ゼロ

作者:安生正|宝島文庫
アフリカで感染症の研究をする富樫は、妻子を新種のウイルスで死亡させてしまう。
その後、北海道根室半島にある石油掘削施設で職員全員が無残な死体で発見される。
調査に赴いた陸上自衛隊の廻田は、原因を発見できず、帰京する。
ところが、同じ調査に赴いた部下が自殺し、道東で村が全滅する事態が起きる。
政府は、専門家の富樫と廻田に原因究明を命じる。
富樫は妻子を亡くした悲しみから重度のジャンキーとなっていた。
パンデミックの原因は見つからず、北海道全域を覆い尽くす。
これ以上、被害を拡大させないため、政府は北海道を焦土にする作戦を立案する。
富樫の前に、昆虫学者の弓削が現れ、感染源を明らかにする。


高度な攻撃力を持った昆虫と自衛隊との攻防戦がクライマックス。


「このミステリーがすごい」大賞の受賞作だが、宝島から出る作品はいつも微妙。
面白いのだが、何となく物足りない。



生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)