震災キャラバン

作者:高嶋哲夫集英社文庫
東日本大震災を扱った小説。そろそろあの津波を描いた本が出ていて、これもその一つ。
神戸の中華料理屋の長男の勇太が、気仙沼出身のアルバイトの女子大生の清美の故郷に向かう話。
少し影のある素性のわからない高橋と、カメラマンの加藤が二人の車に乗り込む。
2日後に気仙沼に入った4人はその惨状に息をのむ。
清美の家族を探す4人だが、急ごしらえの避難所で様々な協力をし、住民との交流が生まれる。


震災直後の1週間の住民と、それを助けようとする神戸のボランティアの交流を描いている。
You Tube津波の生々しい映像を見ると、小説の題材にするのはかなりのリスクがある。
あえてチャレンジしたのかもしれないが、内容は平凡。ネットの書き込みやブログの方が面白い。


震災キャラバン (集英社文庫)

震災キャラバン (集英社文庫)