煙霞

作者:黒川博行|文春文庫
大阪の私立高校に非常勤講師として勤める熊谷は、正規採用を求め、理事長に談判しに行く。
同僚の音楽教師の菜穂子も同行することになった。
ところが、理事長の誘拐事件に巻き込まれ、熊谷と菜穂子も誘拐犯に拉致される。
理事長の不正を暴こうとする誘拐犯だったが、実は理事長の持つ金塊を狙う営利誘拐だった。
誘拐犯達の狙いを知った熊谷と菜穂子は、逆に金塊を奪い取ろうとする。
犯人は強面で、綿密な計画を立てているが、どこか抜けているところもあり、コミカルだ。
この作家の作品は、ストーリーはしっかりしていて、面白い。


煙霞 (文春文庫)

煙霞 (文春文庫)