突破口 組織犯罪対策部マネロン室

作者:笹本稜平|幻冬舎
単行本オビ
取り調べで右に出る者はいないと言われた落としのプロ・樫村恭祐。
だが、不当な人事で新設の組織犯罪対策部マネーロンダリング対策室に異動させられる。
ある時、事情聴取を受けていた信用金庫職員が自殺する。
組織ぐるみの資金洗浄を疑うマネロン室だったが、マル暴の四課、薬物の五課が幅を利かせる捜査本部で肩身の狭い捜査を強いられる。
捜査が難航する中、奇しくも突破口となったのは、樫村が背負い続けてきた重い人生の十字架だった―。


戦後最後のフィクサーと呼ばれた八雲に巨額のマネーロンダリングの疑惑が浮上する。
だが、八雲は巧妙にかわし、マネロン室の樫村は証拠集めに奔走する。
4課の亀田の妨害、キーとなる人物とのやり取りなど、目の離せない展開が続く。
結末はもっとスカッとしてほしかったが、面白い作品だった。
でも、作者にしては普通の出来かな。


突破口 組織犯罪対策部マネロン室

突破口 組織犯罪対策部マネロン室