ダークシティ

作者:永瀬隼介|PHP研究所
単行本オビ
犯罪史上最高額6億円強奪事件発生!!
しかし報道もされず、警察も動かず、襲撃された警備会社は翌日も通常営業――。
東京の郊外で、警備会社からの現金6億円強奪に成功した翔太だったが、逃走中に何者かによって襲撃を受け、仲間が射殺され、現金も奪われてしまう。
一夜明け、からくも逃げ切った翔太が目にしたニュースは、仲間の射殺事件だけで、現金強奪事件の報道はされないまま。
ジャーナリストの級友の力を借り、真相を究明しようとする翔太たちの前に、FBI帰りの謎の男が現れる。
そんな中、また新たな刺殺体が発見され……。
翔太が手を出した「6億円」に隠された真実とは。
闇社会と癒着した刑事、暗躍する新興犯罪集団、すべてを見届けると覚悟を決めた男と女。
欲望と狂気が交錯する街で繰り広げられる超弩級のサスペンス長篇。


32歳のフリーター翔太は、歌舞伎町帰りの元極道の直樹と警備会社に侵入。
数千万円あるという情報だったが、実際には6億円あり、狂喜する二人。
だが逃走中に二人組が現れ、直樹は射殺され、翔太は逃げ出した。
同級生で元記者の涼の元に転がり込み、二人で事件を解明しようとする。
そこに同じく同級生で元FBIで、現在警視庁警部の岩尾が現れる。
翔太が住む絆市は、武闘派ヤクザの龍虎連合が牛耳っており、警察も汚染されていた。
翔太たちが奪った6億円は龍虎連合若頭仁科の金であった。
さらに翔太たちを襲った二人組は「ダークスター」を名乗るギャングであることが判明。
2つの勢力から追われる翔太を盾に、岩尾は二つの組織を潰そうとする。


相変わらずストーリーは面白い。
でも、岩尾に人物的な魅力が乏しく、狂気に満ちた冷酷なマッドスターも結末はあっけない。
作者にしては、少しハズレかも。


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