真友

作者:鏑木蓮講談社文庫
文庫本裏書
警察官が自らの拳銃を奪われ射殺された。
犯人は同じ府警の刑事だと断定されるも、逃走。
被害者の息子・隆史と容疑者の息子・伸人は親友だったが、悲劇によってその仲は決裂する。
成長し、父の敵を討つために刑事になった隆史の前に、再びあの拳銃を使用した事件が。
苦難を糧にひたむきに生きる者たちを描いた感動作。



伸人は太秦の撮影所の大道具の絵描きとなるが、事件後逃走する。
伸人は隆史の妹の奈緒と関係を持つが、同級生の麻衣と駆け落ちをする。
伸人の行動に憤る隆史だが、過去の事件の真相が徐々に明らかになり、伸人を許そうとする。
重いテーマだが、面白かった。少し薬丸岳が描くテーマに似ている。


真友 (講談社文庫)

真友 (講談社文庫)