南極風

作者:笹本稜平|祥伝社文庫
文庫本裏書
ニュージーランドの名峰アスパイアリングで起きた遭難事故が、森尾正樹を奈落の底に突き落とした。
登山ガイドの彼は悪天候のなか瀕死のツアー客を救出し一躍英雄となるが、突如、保険金殺人の容疑で逮捕されたのだ。
冤罪を主張するも検察の取り調べはあまりに作為的で―眺望絶佳な山の表情と圧巻の雪山行、そして決して諦めない男の法廷対決を描く愛と奇跡の感動作。


登頂に至るまでは、美しい景色を描き、仲間との結束も高まっていく。
下山にかけて、天候が悪化し、森尾のパートナーが転落死する。
森尾はツアー客を守りつつ、下山を試みる。
この作品は取り調べを受けているシーンと登山のシーンが交互に描かれる。
なぜ、殺人の罪に問われたのかは、結末までわからず、スリリング。


南極風 (祥伝社文庫)

南極風 (祥伝社文庫)