白砂

作者:鏑木蓮双葉文庫
文庫本裏書
苦労して働きながら予備校に通う、二十歳の高村小夜が自宅アパートで殺害された。
中年男性の目撃情報と大金が入金されていることから、援助交際との関わりが捜査線上に浮かぶ。
「こんなにつましい暮らしぶりで真面目な彼女がなぜ?」
違和感を抱いた下谷署の刑事・目黒一馬は別の角度から捜査を開始する。
小夜の両親はすでに亡く、なぜか祖母は頑なに遺骨を受け取らない。
鍵は小夜の故郷にあると見た目黒の執念が、運命に翻弄された女たちの人生を浮き彫りにしていく。
最後にたどり着いた、死の裏にある驚愕の真実とは。
切なさあふれるミステリー。


被害者と同じ様な年頃の娘を持つ目黒は、年下の部下の山名と調査を開始する。
ミステリというよりは、ヒューマンドラマの趣が強い。
だが、ストーリーは非常に面白い。他の作品も読んでみたくなった。


白砂 (双葉文庫)

白砂 (双葉文庫)