虚空の糸 警視庁殺人分析班

作者:麻見和史講談社文庫
文庫本裏書
マンションの非常階段で発見された、自殺を装った他殺死体。
捜査一課の如月塔子が偽装の意味を思案するさなか、犯行声明と新たな殺害を仄めかすメールが警視庁へ届いた。
翌日以降も、都民を毎日ひとりずつ殺していくという。
警察への怒りを露にする犯人の、真の目的とは。
殺人分析班の逆転の推理が冴える!


シリーズ4作目で、事件のスケールは大きくなっている。
事件の疑問点を箇条書きで何度か提示するスタイルは今回も健在だ。
犯人視点の記述が合間に含まれるが、ここにどんでん返しが仕掛けられている。
面白く、よくできた作品。