責任をとらない風潮

福島原発の後処理に税金が新たに使われることが決まった。
被害を食い止めるためには、致し方のないことだと思う。
だが、納得いかないのは、震災後から誰も責任を取っていないことだ。
被害を受けた福島の酪農家が自殺したりしているのに、東京電力や政治家が自決した話は聞かない。
天災であろうと、原発がもたらした人工物の厄災は、誰かに責任の所在がある。
当時の社長と会長の清水と勝俣は、自らの命でお詫びをするべきだと思う。
その勇気がないのなら、先人に罪を擦り付け、中曽根やナベツネのせいだと言えばいい。
その勇気すらないのなら、せめて福島に移住して、後処理の指揮をとるべきだ。
「ただちに影響はない」といった政治家も責任を取るべきだ。
官僚のレクチャーかもしれないが、その言葉は重い。
上に立つ人間が「俺には責任がない」という逃げは大きな組織になるほど、許されない。
低い投票率で、カルト教団の支援を受け当選している政治家は好き勝手やっているように思う。


今後、地方が衰退していくと、田舎の世襲政治家の影響力もなくなっていくだろう。
ネットで指示を受けた新勢力が台頭するのかもしれない。
ますます権力者の地位が軽くなるのだとしたら、責任を取ることの重さはテロなどの第三者に任せるしかないのか?