夜騎士物語

作者:新堂冬樹|ハルキ文庫
新宿歌舞伎町の「夜騎士」というホストクラブを舞台にしたノワール
ナンバーワンホストの心は、父親もホストで、客に刺殺されるという過去があった。
父が何を目指していたのかを知るために、心は同じ道を歩む。
心は父と違い、女性客を食い物にすることを禁じており、店は繁盛していた。
そんな店に、六本木ナンバーワンホストの流華がやってくる。
流華は心にどちらがナンバーワンか競うことを宣言する。
相手にしなかった心だが、流華の母が心の父を殺した女性であることを知る。
徐々に流華の挑発に乗り始めた心は、客の女性や同僚のホストの心配を裏腹に暗黒面に向かう。
周りの人間を巻き込みながら、行きつく先は破滅か、勝利か?
この作家お得意のパターンだが、もうちょっとこのパターンはうんざりという感じだ。
面白い作品を産み出してきた作家だが、ここのところの作品は低調だ。
新たな暗黒小説を期待しているが、どうなのだろう?
まだ見限りたくないけど。


夜騎士物語 (ハルキ文庫)

夜騎士物語 (ハルキ文庫)