遠海事件

作者:詠坂雄二|光文社

  • あらすじ

書店の店長の佐藤誠は過去に数十人を殺害しながらも、平穏な生活を送っていた。
だが、上司を殺害した時に、死体を残したため、警察から容疑をかけられてしまう。
アリバイを証明し、上司の殺害事件もほぼ迷宮入りしたかに思われた。
だが、その2年後に他の事件でつかまり佐藤誠は過去の犯罪を自供し始める。
あまりの犯罪の多さと、完璧な死体隠蔽法で、罪を立証できない警察は混乱する。
唯一死体が発見された上司の殺害を証明することにフォーカスを当てる。
そこには、警察のスキャンダルが隠されており、捜査は難航する。

  • 感想

これはひどい小説だった。読むだけ時間の無駄だった。
帯にあった”日本犯罪史上稀にみる凶悪犯”というのもペテンだ。
アリバイも中学生が考え付くような陳腐なレベルだし、その他の殺害の記述は全くない。
大量殺人というセンセーショナルな言葉は詐欺だろう。久々に下らない小説を読んだ。
佐藤誠が逮捕された後の心理劇には多少山場はあったけど、駄作だった。
作者の自虐も笑えないレベルだ。これは作者より、出版社に問題があるな。

遠海事件

遠海事件