霊柩車No.4

作者:松岡圭祐|角川文庫
死体を見て、死因の欺瞞を暴く、霊柩車の運転手「怜座」が活躍する異色エンターテインメント。
人を突き放すような言動で、冷たい印象を与えるが、実は人一倍気配りがある。
遺族に群がる詐欺のような新興宗教の輩を撃退し、騙しのテクニックを暴露する。
また、葬儀に関する薀蓄も話の中で、何度も披露する。
卓越した運転テクニックを持つ「怜座」だが、交通事故で妻を失った悲しい過去を持つ。
そんな彼が、女性キャスターと共に、葬儀場と道路公団の癒着を暴くストーリー。
何故、そんな方向に話しが進む?荒唐無稽な話だが、読んでいるうちは飽きない。
でも、この作家は無駄な展開があるので、あまり好きではない。
この作品も前半の部分は何だったのと思う。
最後にこじつけのように話を結び付けているけど。
面白いのだけど、好きになれない作家は他に、楡周平西村健がいる。

霊柩車No.4 (角川文庫)

霊柩車No.4 (角川文庫)